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バイオマスを原料にすることで
カーボンニュートラルを実現
この生分解性プラスチックには、微生物によって分解されることとは別に重要なポイントがあるという。それはバイオマス(生物資源)からつくることだ。
「生分解性ということだけなら、石油由来のプラスチックでも、そういう性質を持たせることは可能です。たとえば、我々が研究しているポリ乳酸(乳酸のポリマー。ポリマーは分子量の大きい高分子の有機化合物のこと)は石油からつくることもできます。ですから、たんに生分解性ということだけでなく、バイオマス由来であることが重要なのです。
我々は、イモの一種(後述)をバイオマスとして使っています。そのバイオマスはどのようにしてつくられるかというと、炭酸ガスと水があれば、葉緑体が光合成でつくってくれます。しかも、でんぷんというポリマーをつくってくれるのです。また、通常のプラスチックは、300〜500気圧、500〜1,000度というシビアな条件でつくりますが、植物は常温、常圧ででんぷんをつくり、おまけに酸素を出してくれます。
つまり、炭酸ガスを原料にしているので、生分解性プラスチックをつくっても炭酸ガスは出ない。これをカーボンニュートラルと呼んでいて、環境への負荷を軽減しながら社会を持続的に発展させるうえで重要な考え方になっているのです」
また、バイオマスには、石油に代わる原料としての期待もある。
「石油は、いまと同じ状態で生産され消費されれば、あと40年でなくなるといわれています。バイオマス由来のプラスチックが普及すれば、石油をセーブすることにもつながるのです」
■東京農工大学
http://www.tuat.ac.jp/index.shtml
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