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分離・精製・濃縮プロセスで
60%の乳酸水溶液をつくる
メンブレンバイオリアクターは、乳酸だけを集めることが可能なため、発酵の段階で分離・精製まで行えるというメリットもある。では、通常の分離・精製・濃縮プロセスについては、どのような研究を進めているのだろうか。
「一般的な回分方式だと、乳酸が5%ぐらいになると発酵が止まります。ブロスと呼ぶ発酵液のなかに乳酸が5%ぐらいある状態です。その乳酸をポリマーに合成するためには、60%ぐらいの乳酸水溶液をつくる必要があります。しかし、ブロスのなかにはいろいろなものが混ざっていますから、乳酸だけを分離・精製して60%にまで濃縮するのは簡単なことではありません。全体のプロセスのなかでも、いちばんコストがかかる部分なのです。
分離・精製・濃縮の方法としては、一般的には蒸留があります。さまざまな物質の沸点の違いを利用して、目的の物質を取り出すわけです。我々も蒸留をやっていますが、蒸留にもいろいろな方法があるので、よりいい方法を探っているところです。蒸留以外にも、吸着、膜、電気透析などを用いた分離・精製・濃縮も研究しています。そのなかで、どの方法がいいのか、あるいはもっと新しい技術を開発できないかを検討しているのです」
■東京農工大学
http://www.tuat.ac.jp/index.shtml
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