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■ Reporter's NOTE
2007年8月に環境省が発表したレッドリストによると、日本における絶滅危惧種は2,955種。そこには42種の哺乳動物が含まれ、うち、絶滅の恐れが最も高い絶滅危惧蘗類(CR)に分類されたのが15種でした。そこには米軍基地移設問題で揺れる沖縄・辺野古近海に生息するジュゴンも含まれています。
沖縄はジュゴンが生きる北限域として知られますが、その生息数はすでに50頭に満たないと予測されます。2010年にはIUCN(国際自然保護連合)が「国連国際生物多様性年におけるジュゴン保護の推進」勧告案を採択。日本政府に、動物保護を目的とした国際条約であるボン条約に則った活動を推進するように求めました。しかし、残念ながら、世界95か国が参加するボン条約に、日本は未加盟のままです。
一時は米軍普天間基地の「国外、少なくとも県外」への移設を決意したはずの日本政府でしたが、アメリカや他県との協議が不調に終わると以前にも増して辺野古にこだわるようになり、いまでは日本政府の意向としてまかり通るようになりました。しかしレッドリストの作成者である環境省も国の機関である以上、そこに記された野生動物の保護と保全も、国の意向と見なして差し支えはないでしょう。
インタビューを通じて、久田先生は何度も「矛盾」という言葉を口にしました。環境保全を口にする一方で、開発にともなう自然破壊を止めようとしない国の二面性……。建設再開に舵を切った八ツ場ダムも、あれだけの被害を出しながら未だ原発依存からの脱却を明言できないことも、みな問題の根っこは同じであるように思えてなりません。
野生動物保護専攻で学ぶ2年間は、知識やテクニックもさることながら、人や動物や自然を思いやる力や、豊かさの本当の意味を考えたり、これからの自分の生き方を考えたりする力が養われるのではないか、そんな気がしました。
■東京コミュニケーションアート専門学校
http://www.tca.ac.jp/
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