ドリコムアイ.net…高校生の進路と教育を考えるWebマガジン
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25-2

2008-09-08UP

キーワード(2)


工藤 啓

30-2 〜 21-1

30 働き方を模索する
30-1 働き方を模索する(1)
30-2 働き方を模索する(2)

29 原体験を見る
29-1 原体験を見る(1)
29-2 原体験を見る(2)

28 高校が抱える進路指導課題
28-1 高校が抱える進路指導課題(1)
28-2 高校が抱える進路指導課題(2)

27 学校を辞めるということ
27-1 学校を辞めるということ(1)
27-2 学校を辞めるということ(2)

26 インターンシップへの期待
26-1 インターンシップへの期待(1)
26-2 インターンシップへの期待(2)

25 キーワード
25-1 キーワード(1)
25-2 キーワード(2)

24 大人社会を読む
24-1 大人社会を読む(1)
24-2 大人社会を読む(2)

23 働き始めた若者
23-1 働き始めた若者(1)
23-2 働き始めた若者(2)

22 日韓にみるワカモノの実情
22-1 日韓にみるワカモノの実情(1)
22-2 日韓にみるワカモノの実情(2)

21 大切なのはポジショニング
21-1 大切なのはポジショニング(1)
21-2 大切なのはポジショニング(2)




 「公を私がもっと豊かにする時代」をミッションとする株式会社エンパブリック(http://empublic.jp)代表取締役の広石拓司氏は、若者へのキーワードを「自己成長」と分析します。広石氏は社会企業家の育成、学生と企業のインターンシップ事業などを手がけるなかで、若者が求めることが変化してきたと語ります。非常に印象的だったのは、「少し前までは、“インターンシップ”という言葉に若者が惹かれて来たが、いまはそれをキーワードにすると逆に難しい」ということです。

「社会をよくするために」「自分の街を盛り上げるために」というキーワードだけでも十分インパクトがあった時代は過去のものとなり、いまはその行動を通じて“自分が成長した実感”を得られることが重要視されています。お話を伺ったときには、まさに「目からうろこ」で、私と同じように感じられる人は多いのではないでしょうか。

 キーワードで付け加えるならば、社会がセンセーショナルに取り上げる若者像を示す言葉も変化しています。特に社会から離れざるを得ない状況にある若者は、自ら学校に行かない「登校拒否」から始まり、学校に行けない「不登校児童」、自宅から出ることができない「ひきこもり」、働くことに希望が持てなくなった「ニート」、最近では、「ネットカフェ難民」、「軽度発達障害」なども広くキーワードとして活用されるようになりました。

 若者の関心を惹き付けるにせよ、社会構造の狭間に陥ってしまった若者にスポットを当てるにせよ、もちろん、商品を売ることや、サービスを提供することも含め、「キーワード化」は非常に重要な位置を持っています。時代や活用ツールが変化すれば、若者が興味を持つキーワードも変化します。逆に言えば、事業内容や提供されるサービスに変化がさほどなくとも、その「見せ方」や「切り口」を時代のニーズに合わせることによって、再び注目を集めることが可能となります。

 よくよく関心を持って見回してみると、若者が集う場、活用するサービス、参加するプログラム、積極的に参加する講座などは、とても吟味され、ニーズを的確に捉えたキーワードが散りばめられています。いまどきの若者を知るためには、使われているキーワードに着目していくのもひとつの手立てなのではないでしょうか。



工藤 啓
くどう けい

特定非営利活動法人「育て上げ」ネット理事長。1977年6月2日東京生まれ。大学中退後渡米。帰国後、ひきこもり、ニート、フリーター等の就労支援団体「育て上げ」ネット設立。2004年5月NPO法人化、現在に至る。

2005年…内閣府「若者の包括的な自立支援方策に関する検討会」委員/厚生労働省「キャリア・コンサルティング導入・展開事例検討委員会」委員/文部科学省「中央教育審議会生涯学習分科会」委員/埼玉県「ニート対策検討委員会」委員/福島県「若者としごと」研究会アドバイザー/立川市教育委員会立川市学校評議員
著書「ニート支援マニュアル」(PHP研究所)