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最近の若者が求めるのは「自己成長」です。実際、多くの若者が「自己成長」したいと言います。具体的に何ができるようになりたいのか、どこを伸ばしたいのかというよりも、「自己成長」を期待して物事に取り組み、「自己成長」を実感したいというのが本音です。その際、自分自身で成長したのかどうかを評価するのは難しいですから、しっかりとフィードバックしてあげられるひとの存在も重要です。
若者の地域離れが著しいという話はよく聞きます。地域の寄り合い、イベントなどに参加する若者がどんどん少なくなる、と地域のひとたちは嘆きます。その際には、「若者の意識が変わった」という声も出てきます。
もしかしたら、地域活動が彼ら/彼女らの「自己成長」につながるとしたら、つなげるような仕掛けができれば、若者は地域に関わるのではないか。私はそう考えました。地域というのは不思議なもので、一度、密接に関われば愛着が湧きます。一方、最初のとっかかりをつくるのに膨大な労力を必要とします。
昨年度、地元自治体と協働し、若者の力で地域の個別課題を解決するプログラムを実施しました。チラシとネットで人材募集したところ、大学生、フリーター、無業の若者などが手を挙げ、延べ649名が地域課題の克服に汗と知恵を出し合いました。
正直、参加者ゼロという笑えない結果も覚悟していましたが、ふたを開けてみればたくさんの若者からエントリーがありました。高校生もいました。なぜ参加しようと思ったのか。地域から離れる世代が戻ってきた理由は何か。答えはとても単純で、「地域が好き」「街づくりに関わってみたかった」「楽しそう」というもので、やはり、自己の成長を求める若者もいました。
私が感じたのは、「なんだ、みんなしっかり地域に関心を持っているじゃないか」というものです。地域に対する若者の意識が大きく変わったなどということはなく、地域や大人が、若者と地域の関わりをつくれていないという地域課題が明確になった事業でした。
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工藤 啓
くどう けい
特定非営利活動法人「育て上げ」ネット理事長。1977年6月2日東京生まれ。大学中退後渡米。帰国後、ひきこもり、ニート、フリーター等の就労支援団体「育て上げ」ネット設立。2004年5月NPO法人化、現在に至る。
2005年…内閣府「若者の包括的な自立支援方策に関する検討会」委員/厚生労働省「キャリア・コンサルティング導入・展開事例検討委員会」委員/文部科学省「中央教育審議会生涯学習分科会」委員/埼玉県「ニート対策検討委員会」委員/福島県「若者としごと」研究会アドバイザー/立川市教育委員会立川市学校評議員
著書「ニート支援マニュアル」(PHP研究所)

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