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先日、厚生労働省が平成22年3月の高校・中学新卒者の求人・求職・就職内定状況を発表しました。高校生の就職内定率が37.6%という低い数値が日本社会を駆け巡りました。進路指導の先生も、就職希望の高校生も驚いたのではないかと思います。
37.6%という数字は、就職を希望する高校生100人の内、3人に2人が卒業後の仕事が決まっていないというものですが、あくまでも全国平均です。厳しい経済環境にある地域では、就職希望の高校生に対して仕事を出すどころではありません。就職内定率が37.6%どころか、10%、20%という地域があってもおかしくありません。
雇用情勢が大変厳しい地域の高校で講演をさせていただいたとき、地元のロータリークラブの方々が多数参加され、講演後には生徒とのトークセッションが準備されていました。非常に経験豊かで、地域企業とのつながりが強い方々です。私は、「就職環境はとても厳しい状況なので、今日のようなチャンスを逃すのはもったいない。是非、ロータリークラブのみなさまと“つながり”をつくってください」と繰り返し講演のなかで話しました。
一般的に、企業の求人案件はハローワークに集約されます。もちろん、Webサイトで掲載されることもありますが、まずは何と言ってもハローワークです。しかし、そこに求人が集まらないわけですから、就職希望の生徒は懸命に可能性を探さなければなりません。ロータリークラブの方々が、地元の埋もれた求人情報を持っているかもしれないのですから。
トークセッションへの参加は任意だったようですが、20名を超える生徒が参加しました。つながりをつくりましょう、と言ってもどうしたらよいのかわからないようでしたので、「とにかく名刺をいただこう」と声かけをしました。当然ですが、名刺をもらっただけで仕事が得られるわけではありません。しかし、ただただハローワークに求人が出るのを待っているのに比べたら、就職への可能性は高まったはずです。また、可能性を高める方法をひとつ知ることができたわけです。
現在のようなご時世、たまたま就職時期が重なってしまった若者にはつらい状況です。それでも、できることは何でもやる。保護者でも、先生でも、友達でもない、ナナメのつながりが仕事に就く可能性を高めるのだと思います。
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工藤 啓
くどう けい
特定非営利活動法人「育て上げ」ネット理事長。1977年6月2日東京生まれ。大学中退後渡米。帰国後、ひきこもり、ニート、フリーター等の就労支援団体「育て上げ」ネット設立。2004年5月NPO法人化、現在に至る。
2005年…内閣府「若者の包括的な自立支援方策に関する検討会」委員/厚生労働省「キャリア・コンサルティング導入・展開事例検討委員会」委員/文部科学省「中央教育審議会生涯学習分科会」委員/埼玉県「ニート対策検討委員会」委員/福島県「若者としごと」研究会アドバイザー/立川市教育委員会立川市学校評議員
著書「ニート支援マニュアル」(PHP研究所)

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